現像やレタッチ、するかしないか
写真の現像やレタッチについては賛否両論あると思いますが、
「どっちでもいいし、どっちもあり」だと思います。
いきなり結論なのですが。。。
①スナップなどの記憶写真は、細かく現像やレタッチして自分の世界観を作る
②記録写真は現像やレタッチに頼らず、現場で追い込む
③フィルム写真はほぼレタッチしない
④自分の感覚に合ったオールドレンズレンズは現像とレタッチは最低限
私は撮るものや使うレンズによってしたりしなかったりです。
まず、①の場合。
スナップ写真はけっこう細かく色作りをします。
それは、写真は「記録」よりも「記憶」だと捉えているから。
その時に感じた色の美しさ、透明感や空気感、感情などを写真に載せたいと思っているので、
それを再現できるように明るさやコントラスト、色味を調整します。
高性能レンズを使った場合は、隅々まで綺麗に写りすぎて、
自分が見た印象と変わってしまうことがよくあります。
視界と同じように少し四隅を暗くして見ているものに注目させたり、
ブラックミストフィルターを使って、「よく見えすぎない」光を作ったりします。
次に②の場合。
記録としての写真の場合は現像やレタッチは最低限です。
色味やコントラストが変わってしまっては記録にならないので、客観的に色味を作れるカメラにお任せします。
その代わり、ホワイトバランスや仕上がり設定、露出はできるだけ追い込んで、見た目の印象に揃えて撮影します。
スポーツ写真や動物写真、定番の絶景写真などは、わりとこっちです。
③のフィルム写真。レタッチはほとんどしないです。
フィルムを選んで入れた時点でフィルターがかかっているようなものなのと、
そもそも画質があまり精細ではないので、レタッチするとトーンジャンプを起こしたりして、
階調が出なくなったりわざとらしくなったりするからです。
④もう1つ、現像やレタッチをほとんどしないのは、
自分の感情をそのまま表してくれるレンズを使ったとき。
カールツァイスのオールドレンズを使ったときも、現像やレタッチをしないことが多いです。
おそらく、周辺光量が落ちたり周辺が流れて四隅が適当になるので、自分が見たかったものがはっきりするからだと思います。
また、ツァイスのレンズはかなり好きな色調で捉えてくれるので、そのままで。
必ずレタッチしなければならない、というわけではなく、レンズの特性を活かしつつ、ゴールを設定して持っていきたいですね!